資金繰り対策
止まらない円安、物価の上昇など中小零細企業にとって厳しい経営環境が続いています。向こう1年間の資金繰りは問題ありませんか?ある程度の赤字でも特に問題ないと即答できる企業は立派です。多くの零細企業は、手持ち資金が目減りしていてもギリギリまで何の対策も講じずにいます。非常に危険です。ここ最近の金融機関の審査も厳しく、時間を要するようにもなってきています。しっかりとした経営計画、資金繰り表が作成されていないと資金調達も今後はさらに困難になっていくと思われます。赤字体質が改善しないのであれば、値上げ交渉、固定費の見直し、資金化できる資産の換金、支払いサイトの見直し、そして金融機関との借換え等の交渉を行っていくなど、早めの行動が重要です。他も赤字だから大丈夫の考えは危険です。私たちが関与させていただいている顧問先もこの状況下で黒字を維持している企業はたくさんあります。この状況下で黒字を出せる体質に改善することを目標に経営戦略を考えていきましょう。赤字=資金減少です。資金源泉は、利益しかありません。過度な節税ばかり考える経営は、もう古いです。適正な利益を出し、納税をしてでも内部に資金を残す手法が現在の経営環境下では主流です。そのうえで、使える税務上の特例を生かして節税をしていくことを考えるべきです。目標は、売上がピーク時(コロナ前)の7割であったとしても利益が出せる体質への転換です。